昨日のお仕事からの帰り道、何かの拍子でキンモクセイがぷんと香りました。

秋ですね。

20日からお彼岸ということで、時間を見付けては親戚のお墓も巡って。

そういえば、お月見をする十五夜も今日(9月24日)ではなかったでしょうか。

だいたい秋のお彼岸の時季とはいえ、思いっきりカブるというのもちょっと珍しい気が致します。(そうでもないのかな?)

昨日はお彼岸でおはぎを食べ、今日は今日でお月見だんごを召し上がる。

そんな羨ましい方がいらっしゃるかもしれません。

月曜日ということで、俺は午後から血液透析へ参りますから、天気さえ良ければ帰宅する際にお月さまを愛でることもできましょう。

4時間に及ぶ血液透析が終わった後でも夏の黄昏は遅く、クルマにせよ自転車にせよヘッドライトを点けている方が珍しかったぐらいだけれど、

秋の日はつるべ落とし

とは良く言ったもので、最近は血液透析を終えて施設を出る頃になると既に夕闇の迫る頃です。

俺は独り者で、もちろんウチに戻っても一人なので、これがどうにも情けない。

玄関のドアを開け、真っ暗な部屋が待ち受けているというのも、うら寂しいものがございます。

せめて明るいお月さまにでも照らしていて頂きたいものです。

しかしながら、血液透析からの帰りの度に思うのは、

良いお月さまが出ていると思しき日に限って曇りがちである

ということ…。

もちろん、住んでいる地域の問題もあるのでしょうが、どうもお月さまは恥ずかしがり屋さんらしいのです。

雲の合間が裏から煌々と照らされて、

『さぞや明るいお月さまが向こうにいらっしゃるのだろうなぁ』

とは思えど、なかなか顔を明瞭に出して下さらない。

昨年の十五夜もそうでした。

もっとも、「地上から見て月が見えない」というだけのハナシで、『雲の向こうにおわすであろう名月を思う』ことはできるでしょう。

目に見えぬ無月を愛でる。

それもまた風流な気が致します。

今から天気予報を見るのも無粋かな。

明晩のお目見えを楽しみにしております。