しばらく使わないまま出し放しになっていた扇風機を片付ける。

片付ける

とは言っても、回転する羽根を覆っている網状のカバーを外し、羽根をきれいにしてから、また組み立て直して、大きなビニール袋を埃除けにかぶせるだけ。

意外と扇風機の羽根は汚れる。それでも喫煙の習慣があった頃よりはマシか。あの頃は羽根を拭くとひと夏分の黄色いヤニがべったりと取れたものだ。

来年の夏まで部屋の隅で待機する扇風機と入れ替わりで登場するのは、同じように待機していた暖房器具。

両方ともが並んで片付けられている、扇風機の風も暖房器具の温かさも要しない心地よい春や秋といった時季

がかつては短いながらも確かにあった気がするのだけれど、最近はほとんどない。常に扇風機か暖房器具かのどちらかが出されている。

今年はお気に入りの秋物のコートを着る機会もなかった。本当に一日もなかった。

体が感じる暑さ寒さに任せて着る服を選び、気づけばほとんど真冬と同じ格好をしている。

水分を引き出す都合だか、特に血液透析からの帰りは冷えるのだ。

正直、人目さえ気にならなければ、もう手袋やマフラーだってあって良い。

温暖化が叫ばれる一方で、加齢に伴ってか自分はどんどん寒がりになっていく。

以前は冬が好きだったものだが。

先のハロウィンに始まり、クリスマスにお正月と、賑やかなイベントも控えている。

いずれも令和に入って初めてのこと、いつになく華やいだ雰囲気になるのかもしれない。

しがない俺にとっては、身も心も冷える冬が来た。