壁に貼られた一列一週間の月めくりカレンダーに目をやる。

かわいそうに、もう最後の一枚で、ペラペラだ。

来週の水曜日。

再来週の水曜日。

そのまた次の水曜日がクリスマスらしい。

更に次の水曜日は…。

年齢を訊かれた時、たまに分からなくなる。

自分が42だったか、43だったか。

俺は3月1日の早生まれなのだが、これも年が明けるとアッと言う間な印象がある。

1月が行って2月が逃げて…

そのハナシも以前に書いたか。

年末年始も平常通りに、落ち着いて過ごすとは言っても、周囲がそれを許さない。

自ずとテレビ番組も全体に浮ついてくるし、

もう年の瀬だー年末だーみたいな話は嫌でも耳にする。

誰もがクチを揃えて

「今年はアレをしようコレをしようと決めていたのに何もしなかった」

おっしゃる。

本当だろうか。

何もせず、何の進歩もなかった俺が、ひとり取り残されている気がして仕方ない。

俺以外の誰しもが大小の何かしらを成し遂げ、少しずつでも進歩しているように映る。

自分だけが無精の極みにあって怠けているのではないかと。

今年にしたってまだまだひとつき近くあるというのに、もう既に時を捨てている自分に気がついた。

『来年になったら始めりゃ良いや』。

その根性が実によろしくないのだ。