歳のせいだかイライラしやすい件に関しては以前にも書いた。

どうも最近は不寛容でいけない。

特に自分の意見と違う意見に対し、寛容でいられないのだ。

ブログやSNSでは、時に強い言葉で書かれた論説と出会うことがある。

舌鋒も鋭く、場合によっては攻撃的にさえ映る言辞で、

アレはコウに決まっている!

断言に近いカタチで何かを否定したり。

基本的に俺はどっちつかずな人間で、是非を断ずるような書き方や、決めつけるような書き方を好まない。何となく

こんな意見もありますよ〜

みたいな、中途半端で甘い書き方をする。恐らく自分の意見に自信が持てないのであろう。

従って、それとは真逆のスタイルを持つ文章に対し抵抗があることは自分でも分かっているつもりだ。

今までは、そんな文章をスルーしてきた。強い書き方であればあるほど、却って議論の余地はないと無視をしてきたのだ。

それが最近は、妙に突っかかりたくなる。

「こういった別の考え方もあるのではないでしょうか」

とでも物申したくなるような気持ちが芽生えた。

これは俺にとってかんばしい変化ではない。

確かに、ある場に於いて時に議論は重要であるし、『おかしい』と思ったことに対して「おかしい」と言える勇気も必要であろう。

ただ、今の俺の場合は、どうも

『(決めつけるような)書き方が気に入らない』

とか、

『自分の意見と相容れないから目障りだ』

とか、そんなような実に愚かで低俗な、単なる狭量な根性でいるだけなのだ。

どんどんダメになっていくではないか。

もっと広い心を持たなくてはならない。

どうして若い時分に自然とできていたものが、年を経てできなくなってしまうのか。

自分が退化しているようで悲しい。