連日テレビ等でTwitterの話題を耳にするようになった。割りと大きく扱われるコトもあり、実際のユーザーでいながらこんな風に考えるのもオカシイかも知れないが、そんなに大騒ぎする程のモノだろうか、とも感じてしまう。そういったコトに疎い第一の副業のパートナーでさえ流石に気になるらしく、一体アレは何なのか、質問して来る始末だ。しかしそんなに面白いモノでもない気がしないでもない。

良く、「Twitterはミニブログである」、と説明される。確かにソノマンマだ。140文字の文字数制限があるブログ。ソレ以上でもソレ以下でもないから、ブログの執筆を面白いと感じない方には、余り楽しめないかも知れない。ブログも一時ブームになり、数を飛躍的に伸ばした。流行に乗り、ブログ開設に踏み切った人も多かったと思うが、魅力が分からず、更新を止めてしまった人も、また多い。

Twitterにしろブログにしろ、マスコミの報じ方に問題があると思う。ブログブームの折には、文章もロクに書いたコトのない主婦が、何となくブログを始めたトコロ、一日何万というアクセスを稼ぎ、その上アフィリエイトで月の収入がン十万円になったとか、嘘ではないにしろ、随分と大袈裟で、限りなく非現実的なハナシが頻繁に取り上げられた。そして、そんな夢を見てブログを始めた人も多かったのだろう。

Twitterの場合も、自分のつぶやきがタチマチ広がり、ありとあらゆる情報が、リアルタイムに飛び込んで来る、と言った報道を良く目にするが、それも使い方による。テレビを見ていて疑問に思うのは、芸能人視点で語られるケースが多いコトだ。会員登録したと思ったら、特に何もしなくても、アッと言う間にフォロワーが何百人にもなる、何てコトは実際には余りなく、テレビに出ている有名人であるから、そうなるのだと思う。

勿論フォローする相手にもよるだろうけれど、自分がつぶやいた質問に対し、サッと適切な答えが返って来るとも限らない。また何かつぶやけば勝手にフォロワーが増えて行くワケではなく、フォロワーを増やしたい場合は、コチラから積極的にフォローする必要もあり、いきなりソレをやろうとすればタイムラインが混乱し、慣れていないとワケが分からなくなる場合も考えられる。かつての俺がそうだった。

とにかくタイムラインが雑多になる。「Twitterは100人フォローしてからが面白い」とか、「1000人フォローすると楽しさが分かる」とか言われるコトがあるが、この楽しみ方は、少なくとも俺には向かなかった。俺は、朝Twitterにログインしたら、まず昨夜最後の自分のつぶやきから、今までのタイムラインを簡単に眺めるようにしている。ストーカー的で気持ち悪く思われるかも知れないが、何となくそうしている。

俺がフォローさせて頂いている方の数は50人にも満たず、そしていずれもそんなに「口数」が多い方達でもない。しかし、タイムラインに雑然とした情報が飛び交い、管理や理解が不可能となる状況は、俺にとっては好ましくなく、フォローしている方と、その方がフォローしている俺とは直接無関係な方の会話が、RTやQTでムヤミヤタラに流れて来るようなタイムラインは、見ていてストレスでしかないから、具合が良い。

俺にとってのTwitterは正にミニブログである。フォローするコトはRSSフィードの購読に近く、なるべくフォローしている方のつぶやきは大切にしたいし、逆にドーデモイー情報は排除したかった。だから俺のタイムラインの絶対条件は、仕事の合間に眺めるだけでも感覚的に目で追えるコトで、その上で有用な情報が、より多く流れて来れば、尚良いワケだ。そう言った意味で、今のタイムラインは大変に好適だ。

先日は原宿でちょっとした事件があった。ハッキリとした事情は分からないが、Twitterやメール等で、有名人がいるだの来るだのデマが流れ、竹下通りがパニックに陥ったそうだ。ケガ人まで出てしまったようだが、いずれも軽症だったコトは不幸中の幸いである。この場合は何でもない単なるガセネタだったのかも知れない。しかし悪意を持った何者かがこういったツールを使用した場合どうなるかを考えると背筋が寒くなる。

話題になっているから、釣られて始める方も多いと思われる。入会間もない方からフォローされることもママある。しかし、一週間もしない内、何もつぶやかなくなってしまうユーザーが結構いる。飽きてしまったのか、何が面白いのか良く分からなかったのだろう。また不用意に自分の精密な居場所を知らせてしまうなど、ネットリテラシー的にどうなのだろう、と思わせる使い方をしている方も、たまに見る。

Twitterにしろ、あくまでツール(道具)であるから、要するに使い方一つなのだ。どう使うかは想像できないが、実は悪用するコトも可能で、いずれそういった事件も起こる気がする。ミニブログと言いながら、コミュニケーションツールとしての側面が強く紹介されるケースも多く、ソコに悪意が介在すれば、何が起こるか分かったモノではない。これから始められる方も気を付けて、自分なりの楽しみ方を見付けて欲しいと思う。