かねがねがちぶ。

人生踏んだり蹴ったり。

2007年11月

そして何も買えなかった。


近所にある割と大きなレンタルビデオ店『G(仮名)』に立ち寄る。その店ではレンタルビデオが一応メインなのだけれども、中古ゲームなども扱っている。

棚にズラリと並んでいるゲームの箱は万引き対策なのか全てカラッポで、空き箱をカウンターで商品と交換してもらうことになっている。手にしたゲームは二つ。「中古あります」と札が差さっている。この札がポイントで「新品あります」と書かれた赤い札のモノは店に在庫されている新品の商品と引き換えられる。札は他に「中古あります」と「現在在庫切れです」の計3種類。当然「現在在庫切れです」の札が貼られているパッケージはカウンターに持って行っても「ゴメンナサイ。アリマセン」ということになる。

今日カウンターに持って行ったゲームは二つ。双方とも「中古あります」当然何事もなく買えるものだと思った。客に渡す商品はカウンターの奥にあって、俺がカウンターに出したのはあくまでダミーのパッケージ。店員さんがカウンターの裏で探してくれている。

待つこと。20分。正直疲れ果てるほど待った。俺の後ろに並ぶ客もあったが、他のレジカウンターに立った店員さんが「こちらにどうぞ」とサバいてくれた。何人先に行ったか、俺のゲームが出てこない。

やっと奥から女性店員が顔を出した。表情が明らかな『なんなんだこのメンドクセー客は?』といった迷惑顔。「あの、こちら在庫ナシとなっていまして」俺は面食らった。だから何だというのだ「お買い上げになることはできないのですが」要するに札の差し間違い。在庫のないソフトに対して「中古あります」の札をつけてしまったということなのだろうが、よりによって2個。「代わりのモノなら御用意できます」代わりのモノというのは…「まぁ、あちらの棚にある別のゲームということになりますけど」

店員が指したのはゲームが並んだ棚。その棚で散々探して欲しいゲーム2つ持ってきたんだから。改めて探す気にもならず。結局無駄なマチボウケを20分もくらって何も買えず。そういえば店員さん、一言も謝ってくれなかったなとか思いつつ今からガリガリ君食べて寝る。今日はちょっと愚痴っぽくてゴメン。

メタボリック兄弟。


俺の弟は俺を更に上回る巨体だった。実家で親と暮らしていて、仕事で夜遅くなると、母親が夕食を取ってあることを知っていながら、コンビニエンスストアの弁当を購入してくる。しかしそれを夜食べて、空いた弁当箱など証拠が残るとイケナイので、通勤に利用しているクルマの中で車内灯をつけて食べる。そして「何も食べてませんよ。あーお腹が空いたな。今日のオカズは何かしらん」とスットボケテ帰宅。母が作ってくれたゴハンも美味そうに頂戴していた。つまり夕食が2食分。それは太るよといった感じ。更に両親が寝静まった後、近所のスーパーなどで甘い洋菓子やアイスクリームのようなものまで買って食べていた。

職場では親の目がないので更に凄まじい食欲を見せていたかも知れない。通勤はクルマでしばらくかかるのだが、その車内にはマクドナルドの包みやコンビニエンスストアの袋や容器が助手席やバックシートの足元をごちゃごちゃ占領していた。通勤しながら食品をゲットして車内で食べているのだ。朝ごはんを食べた上に。

かなりの量を短期間で食べていたので、かなり異常な太り方をした。百数十キロ。一月で十キロほど太ったこともあった。そんなある晩、小便が止まらなくなった。30分も寝るとトイレ。その繰り返し。やがて疲れ果て熟睡したところを尿意に襲われ、ミットモナイことに24歳にして寝小便を垂れた。やがて全身に謎の発疹。病院に行ったところ「糖尿病だ」ということでその日にすぐ入院。1週間後出てきたときにはある程度痩せていて、食べる量も減っていた。自分で血糖値を計る為に針を指に突き刺したり、腰に注射を自ら打ったり、勿論食べたいモノも食べられず大変だった。

俺は体重は安定していて、増減もなく、ここしばらくは食べるものにも多少気をつけているのだが、突然喉の渇きを覚え、身体の求めに従い水をガバガバと飲んでいたところ、夜もおちおち眠っていられない程の尿意に悩まされる。2時間に一度は起きる。寝ている間3度も4度も起こされる。今までそんなことなかったのだけれど。父方のおばあちゃんが糖尿、弟が糖尿という明らかな「家系」俺にも糖尿の魔の手が迫るか。糖尿にかける治療費などもない。糖尿と診断されたら無視するか、どうしようか。家族に迷惑もかけたくない。

2週間後の血液検査で明暗が決まる。今から気分が重い。

砕ける。


その人は森の奥に住む人。
その人は湖畔で身を清める人。
白い肌と金の髪の人。
長い金の髪は風にたなびいて、その人の丸い尻を露にする。
しかしそれは淫猥なものでもなく、真っ直ぐ見れないほどに神々しい。
その人の声は鳥のさえずりのようで、
上品に跳ねまわるさまは風のようで。
涙だか湖の水滴だかが、頬に一筋、艶めかしく、垂れた。
でもその人の正体がおっさんであったことの苦しみ。
そして彼がおっさんであるということを忘れなくてはならない苦しみ。
罪深き三文字。残酷なイメージ。
想像は害。創造は残酷。

愛妻弁当。


深刻に太ってきたので、昼食時の外食やコンビニエンスストアの弁当などもどうかと思い、弁当を持っていくことがある。弁当と言っても時間が取れないので適当にゴハンほ詰めて、後は焼いたウインナーソーセージと玉子焼きとか、そんな程度。簡単なモノ。
最近結婚した後輩がいて、しばらく愛妻弁当を食べていたのだが、ここ何日かコンビニエンスストアの弁当を食べている。不思議に思っていると弁当の包みは持っていた。
聞くと、奥方の料理がすこぶる不味いらしいのだ。料理が好きか嫌いかは分からないが毎日弁当は持たせてくれる。しかし余りに味がひどいので、一応中身をチェックして(チェックしないと帰宅してから感想の言い様がない為)全て捨ててしまうのだという。
それはちょっと余りにヒドいと思ったが本当に洒落にならない程の味らしいのだ。当然朝食、夕食も作ってくれて、それは一緒に食べるそうなのだが、できればそれも遠慮したいらしい。正直なところ、既に「夫婦生活の危機」なのだとか。そういうことは結婚前に気付くべきだとは思うのだけれど、料理意外は良い奥さんなんだそうだ。うぅん…。
寂しそうに今日はパンを食べていたので、普通に焼いただけのウインナーソーセージを一本あげたら「嫁になって下さい」と言われる。男同士だからちょっと無理だけど…。でも焼いただけのウインナーソーセージで感動するぐらいだから普段は相当なモノを食べさせられているのだろうな。ちなみに料理下手といっても味付けがどうのの問題ではなく、食材がマックロコゲだったり生焼けだったりするみたい。
まぁ俺が彼の立場なら家事分担ってことで自分が料理担当になるかなぁ。内緒でお弁当捨てちゃうってのはないよね。

月別アーカイブ
最新コメント
記事検索
プロフィール

nanny

恥ずかしがりで寂しがり。

Iga腎症、アトピー性皮膚炎等、様々な病気と付き合っており、現在は血液透析(週に3回 1回4時間)を受けている元腹膜透析(CAPD)患者です。

糖尿病がありましたが、40kg以上の減量に成功し、現在は寛解しています。

2009年7月3日に原因不明の卒倒をして以来、離人感を抱くようになりました。

ブログでは日々思った色々なことに就いて書いています。

今日の暦