かねがねがちぶ。

人生踏んだり蹴ったり。

2008年06月

最近のこと…2。


入院が控えていることや、職を失いかけていることもあって、ネガティブ全開といった程ではないのですが、日々楽しい気分で過ごしているワケでもない。ブログに愚痴を書いても読んで下さる方に何となく申し訳ないですし、だからといって楽しい記事を書きたい気分にもなれない。それでいて更新は一応しておきたい。そんなワケで結局映画の感想ばかりといったカタチになってしまっているのです。ある意味、映画にちっとも興味がない方にとってはタダのつまらないブログになっているでしょう。それも分かります。
色々と吐き出したい感情もあるので、多少愚痴っぽくなるにしても書いてしまえば良いのでしょうが、かなりパーソナルな部分も含まれるので、書いては見直して「これはさすがに公開できないなぁ」と思いやめてしまう、みたいなことを繰り返しております。
そんなワケでしばらくこんな状態が続くかもしれませんが御了承下さい。でもちょっとずつ元気になっているので心配はいらないよ。

最近のこと…1。


いつも当ブログを御覧頂き、マコトにありがとうございます。ところで当ブログ、お気付きの方も多いでしょうが最近は映画の感想ばかりが目立つカタチになっています。
俺のよく行くTSUTAYAは毎週水曜日がレンタル半額の日で、毎週水曜日になると俺はDVDを借りに行くワケです。そして大体5、6本の映画を借ります。それを一週間かけて観る。そして翌週返却して、また一週間分借りるといった行為が習慣化しているのです。いつも半額の日ばかりにしか行かないので多分悪い客だと思います。ごめんなさい。
そんなワケで、映画の感想だけダラダラと書き続けていればブログに書くネタには事欠かないのですが、今までたまにしか書かなかったモノが何故ここ何週間かで突然目立つ様になってしまったのかといえば、それは最近何だか余り元気がないせいであります。



犯人に告ぐ。


雫井脩介先生の長編小説を元にしたサスペンス映画。瀧本智行監督作品。豊川悦司さん主演。TSUTYAで借りました。
BADMANを名乗りテレビ局に犯行声明を送りつける連続児童殺人犯に対し、警察はマスコミを活用し、テレビを通じて直接犯人へ訴えかける「劇場型捜査」を展開する。サスペンスなので余り多く内容には触れないけれど、非常に面白かったです。
この映画、公開当時はそれ程話題にならなかったのかなぁ。TSUTAYA店頭でDVDを見かけて始めて知った作品。俺が知らなかっただけか。地味といえば確かに地味。しかし完成度は高く、劇場でも観たかったです。
「劇場型捜査」という目新しいテーマに目が行くのだけれど、劇中のキャラクター達の人間関係もきちんと色濃く描かれていて、ただのイロモノサスペンスで終わっていない点も評価できます。頭の悪い俺としては、主要なキャラクターの数がそんなに多くないのも高ポイントでした。サスペンス映画というと、やたらと人が出てきて、誰が誰やら分からなくなることが往々としてあるのですが、これはそんなこともなく無事に一度で理解できたよ。雫井先生の原作小説も評価が高い作品だそうなので一度読んでみようかな。

デス・プルーフ。


ロバートロドリゲス監督の『プラネット・テラー』と共に『グラインドハウス』という二本立て映画の内の一編の様ですね。クエンティンタランティーノ監督作品。TSUTAUYAで借りました。
少々下品ながらも軽快な会話と、小粋な音楽はさすがタランティーノ監督作品といった印象です。クダラナイといえばそれまでの、ダラダラとした女の子の会話パートと、CGを一切否定するゴリゴリのカーアクションパートでこの映画は成り立っていて、内容はあってない様なもの。
カートラッセル演じるスタントマンマイクのキャラクターが面白いですね。新機軸というか。今までありそうでなかったキャラクターです。
映画中でも語られる様々なカーアクションムービーへのリスペクトに加え、 スティーブンスピルバーグの『激突!』やロバートハーモン監督の『ハイウェイマン』を思わせる内容ですが、スタントマンマイクを極めて人間的に描いていて面白かったです。ただ会話パートはちょっとダラダラし過ぎと言えばそうかもしれない。本当に内容があってないので、余り残るモノがない映画。
まぁ『グラインドハウス』というタイトルからしてB級臭が強い映画なので、なるべくしてなったというトコロなんでしょうけどね。アクションシーンはなかなか見応えがありました。

素晴らしき休日。


カンヌ映画祭の60周年を記念して、カンヌ映画祭の会長ジルジャコブの発案で、世界を代表する35人の映画監督に「劇場」というテーマで3分間の短編映画を作らせることになった。
北野武監督も35人の内の一人であり、彼は『素晴らしき休日』と題して短編作品を作った。これが『監督・バンザイ!』のDVDの中に収録されている。
出演はモロ師岡さんと北野武監督御本人。のどかな田園にポツンと建つ小さな映画館ヒカリ座の映写技師(北野武さん)と、そこへ自転車で訪れる客(モロ師岡さん)の物語。
ヒカリ座で上映されているのは北野武監督作品『キッズ・リターン』でこの作品にはモロ師岡さんも出演されている。なので構図としてはモロ師岡さんが出演している映画をモロ師岡さんが鑑賞しているカタチになるのだが、二人がスクリーン越しに対面するであろうシーンはコトゴトくカットされ、終盤、劇中の『キッズ・リターン』のエンドロールでモロ師岡さんの名前がいよいよ登場するというところでも、問答無用の編集が入る。決してスクリーンの内と外でモロ師岡さんは交わらない。
客は自転車で来たはずなのだが、映画が終わるとヒカリ座の前に自転車はなく、来た道を歩いて戻る。そして道は延々と続いている。
何だかちょっぴり不思議でノンビリとしていて、ゆったりとした3分間が流れていく。なかなか面白い作品でした。

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プロフィール

nanny

恥ずかしがりで寂しがり。

Iga腎症、アトピー性皮膚炎等、様々な病気と付き合っており、現在は血液透析(週に3回 1回4時間)を受けている元腹膜透析(CAPD)患者です。

糖尿病がありましたが、40kg以上の減量に成功し、現在は寛解しています。

2009年7月3日に原因不明の卒倒をして以来、離人感を抱くようになりました。

ブログでは日々思った色々なことに就いて書いています。

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