東京は雨の確率がほぼゼロとのことで、お気に入りの自転車に乗って。
自分の場合、血液透析は午後からですから、もう帰る頃にはすっかり夕闇です。
少し冷たい秋の風が吹いて、『気持ち良いなー』と。
いつも通院には余り大きな道路を使いません。交通量があるし信号も多いんで。
細い道を走っていると、一部、細い道がボルトネック状に更に細くなっている(クルマ2台が擦れ違えない)箇所に差し掛かりました。とは言え、その細い部分は精々10メートル程度で、すぐに幾らか太い道へ戻ります。そんな状況ですから、一方通行でも何でもなく、まぁドライバーさん同士で上手いこと譲り合ってちょうだいね、そんなような道。
後ろからクルマのヘッドライトで照らされていることは分かっていました。ただ印象からすれば俺の自転車とクルマの距離はそれなりにあるような感じです。
構わずそのまま細い部分に進入すると、いきなりと言うか、激しくクラクションを鳴らされました。
背後のクルマが「邪魔だ」とでも言っているのでしょう。こちらもこちらで目一杯左に寄って走行していましたし、どうすることもできず、道路の左側にあった民家のブロック塀に寄り掛かるようにして、自転車を停めました。
少しあって、クラクションを鳴らしていたクルマが、停まっている俺の横を結構な勢いで走り抜いて行きました。
タイミングから推して、両者ともそのままの速度を保ち走っていれば、すぐにボルトネックを通過し、クルマの方が素直に追い抜いて行けるような状況でした。
『クラクションまで鳴らすことないのになー』と思いつつクルマの背後を見送ると、そこには白いリボンのステッカーが。
その時はホワイトリボンの意味が良く分からなかったものの、各種リボンに余り悪い意味があるとは思えません。
基本的にあの類のリボンには「平和を守ろう!」とか「社会的弱者を守ろう!」みたいな意味が込められているのでしょう。
よりによって、そんなようなリボンを掲げたクルマに煽られるとは…。
苛立つより、ちょっと哀しくなりました。
やっぱりあの手のリボンは単なるファッションと化しているのかなぁ。