本を読んでいたりして、正確な意味を知らぬ言葉を見付けては、それを辞書で調べ、内容の詳細を手帳へ書き込んでいたりします。

というか、記憶できない程の過密スケジュールを過ごしているワケでもない為、手帳はほとんど

○月×日に調べた事柄の記録
○月×日に思い付いたアイデアの記録
○月×日に触れた心惹かれる文章の記録

と化しておりまして(^_^;;

しかし言葉というのも奥が深く、40年も生きて来て、それなりの本を読み、それなりの情報に触れ、それなりのことは知っているつもりであるのに、知らない言葉が続々と出て参ります。

それは単に耳新しい言葉が外国から輸入されて来たとか、若者が新しい言葉を創り出したといったワケでもなく、以前からあったにも関わらず、俺には届いていなかった言葉の数々です。

いささか前のハナシとなりますが、近畿地方を中心として、お寺や神社の建物に油のような液体(?)を撒き散らし汚す、といった不届きな事件がございました。ご記憶の方も多いかと存じます。

さて。上のような事件。

歴史や伝統あるものや、本来なら美しく尊ばれるべき文化的な存在を、汚損、もしくは破壊せしめる横道な行為。

これを一言で表すなら何とするか?

昨日までの俺には何とも表現できませんでした(+_+)

ところが先程、学んだのです。

ヴァンダリズム

なる言葉があるということを!

ジャンクロードヴァンダム的思想のことではありませんよ。上記リンク先にある通り、

ヴァンダリズム(vandalism)とは、芸術品・公共物・私有財産を含む、美しいものや尊ぶべきとされているものを、破壊もしくは汚染する行為のこと。器物損壊や美しい外観や景観を損なわす行為(景観破壊)、落書き、見苦しく愚かな建造物を建てる行為を含む。通常、器物損壊や迷惑行為として取り締まりの対象となる。平たく言えば文化破壊運動(ぶんかはかいうんどう)である。

のだそうで、

西ローマ帝国を侵略し、ローマ市を略奪したゲルマン系のヴァンダル族にちなんで名づけられた。

とのこと。

正に先述の連続寺社汚損事件のことではありませんか。

事件が行われていた当時も、それなりに報道は見ておりましたが、少なくとも俺の目や耳に

ヴァンダリズム

なる言葉が入ることはありませんでした。

たまたま…近頃の趣味となりつつある…Wikipedia巡りをしていたトコロで目にしたヴァンダリズムの項に『あの事件のことじゃねぇか』と。

いや、事件からだいぶ時は経ってしまいましたし、今になってそんな言葉をブログの記事に載せて得をする方がいるとも思えず、或いは多くの方が実は既にご存知のメジャーな(?)言葉の内の一つで、

『得意になって書くようなことか?』

と、自らの無知を晒し恥ずかしい思いをする可能性すらあるものの、放火や窃盗や暴行といったように、

その犯罪行為を的確に一言で表す単語があること

に自分として驚き、深淵にして玄妙なる言葉の世界の広さに感動すると同時に、その余りの広さに絶望まで覚えたのです。

せめて日本国内で流通(?)している言葉だけでも全て学んでおきたいと強く願う一方、俺の頭脳と俺の余命じゃ無理だろうなぁ、と…。

そもそも辞書で調べたっていまいちピンと来ない言葉だってたくさんあるのにさ(+_+)

でも今回の学びのおかげで、「泥棒だ!」とか「火事だ!」と一言で叫ぶのと同じく、

「神社に落書きされてるよ!」

じゃなく、

「ヴァンダリズムだ!」

と端的に表現できるようになりました。

とはいえ、あくまで言葉はコミュニケーションの道具。

それで上手く人に伝わるかどうかは分からないけど(^_^;;