この記事は、特に今、話題となっている事件や出来事とは全く関係ございません。

確かに、こういうことを改めて考えるキッカケとなった事件があったことは事実だけれど。

すっかり我々の生活の中にもインターネットが浸透し、もうなくてはならないものとなって久しいですが、やはり怖い面もありますね。

俺なんぞは、とりあえずブログやTwitterで

東京都(と埼玉県との県境)の東久留米という町に住んでいること

人工透析患者であること

1976年生まれ(の現在42歳)であること

それらを度重ね明記しております。

いずれも大した情報ではないものの、その三つのヒントだけで俺個人を特定することは、そう難しいことでもないのではないでしょうか。

難しいことではないのかもしれないけれど、俺がブログやTwitterに

間違いなく本当のことを書いている

とは限りません。

実は新潟県に住んでいる健康な……少なくとも人工透析を必要としない……27歳かもしれない。

時折ブログに掲載する東久留米近辺と思しき風景写真も、どこかからテキトーに拾って来たものだったり。

それはそれとして、とりあえずブログやTwitter上で、俺は先に述べた通り、

東久留米在住、人工透析患者、42歳

そういうことになっています。

例えば、ある別のブログがあって、もう酷いことばかりを書いている。ほとんど犯罪じゃないか、そんなこと。

色々調べてみると、どうもブログの管理者は、西武池袋線沿線の、東京と埼玉の間ぐらいに住んでいることが分かりました。

更に書いている記事の内容や言葉遣いから、どうやら40代のおじさん風です。

何かの病気で定期的に病院へ通う必要がある人物であることも判明します。

そんなトコロから、この酷いブログを書いている主が、俺なんじゃないかと。

こっちでは慇懃な文調でブログを書き、その裏では酷い内容のブログも書いている。

少なくとも、そう結論付ける人がいた。

実際は全く無関係なのに。

そうして自分が吊るし上げられるようなことがあったら怖いなぁ

なんて。

事実、インターネット上で勝手に何らかの事件や事故と結び付けられてしまった無関係で無辜の人物が、本人も知らないトコロで晒され、その実生活にまで悪い影響が及んだ例を耳にしたことがあります。

もちろん、そうして吊るし上げられるような、人から恨まれたり憎まれたりするような行いはしないという前提はあるにしろ、一方的に

『俺たちが憎んでいた相手はコイツだ!』

と思われてしまっては敵いません。

そう、相手の顔も良く見えないネット上に於いては、

『いっそ殺してやりたいぐらいの強い憎しみを抱いている相手の顔すら実は見たことがない』

不思議な状況があり得ます。

先の前提とは関係なく、

『コイツだ!』

と思われてしまう場合があるワケです。

そうなってしまったら、もう『不幸な事故に遭った』ぐらいに思うしかないのでしょうか。

自分ではないにしても、そういう目に遭ってしまう方が気の毒で仕方ありません。

どうにかならないものなんですかね。

何の解決策も提示できず、中途半端な記事になってしまいました。

ただ、日頃から思っていることではあるものの、改めて恐ろしくなったのです。

俺は裁判官でもなければ、何かの刑の執行人でもありません。

何の根拠も節度もなく人が人を勢い裁き罰する所業の横行が恐ろしいのです。