週に三度、月水金曜日に血液透析を受けているワケですが、さすがに週に三度ともなると、看護師さんを始めとした病院側のスタッフさんと患者との間で

ある種の馴れ合い(?)

が生じてしまうようなトコロがございます。

医療従事者と患者

という関係も独特で、まぁ、病院も商売と考えるのであれば

店舗従業員と客

みたいな関係になるのだろうけれど、それもそれで、少し、違う。

ただ、少なくとも民間で経営している病院の場合、患者が極端に少なくなれば経営が苦しくなることは想像に難くなく、

病院には一切の商売っ気がない

の論もまた詭弁と言わざるを得ないでしょう。(「詭弁」とは違うか…)

そのあたりを踏まえた上で、先日の透析室であったエピソード。

考える能力や記憶する能力に軽度の衰えが生じているのか、あるお年寄りの患者さんがいらっしゃいます。

治療の方針やら薬の飲み方等で看護師さんや出入りの薬剤師さんと少し揉めている記憶はありました。

今回は、どうも……これは両者の会話を聞きかじった俺の想像に過ぎない……

他の病院から処方されている、人工透析とは関係のないお薬の取り扱いについて

らしい。

いつもヨソの病院へ行って薬だけもらって来るのが面倒だから、コチラの(血液透析の)病院の方で同じ薬を処方してほしい

と。

それで、どうやら、「これこれこういう薬を出してあげてくださいね」というお手紙までヨソの病院からもらって来ていたようなんです。

どんなお薬なのか詳細こそ分からないものの、どうやら血液透析を専門とする病院としてはオイソレと処方したくはないお薬らしく、その辺で何らかの不和が生じた模様。

「先週は『(薬を)出す』と言った!」

「誰が言ったんですか?」

「誰か分からないけど確かに言った!」

こうなると水掛け論ですわな。

相手をしていた看護師さん、いよいよ手に負えなくなり、

「じゃあ、先生に訊いてきますから!」

行っちゃった。患者との言い合いが腹に据えかねたのか、この看護師さん、ムカムカと透析室を歩きながら

「まったくあのジジイ、またワケ分からんこと言い始めたよ…」

クチに出して言っちゃってる。小声とはいえ。

俺も俺で耳だけは良いもんで、そういった病院のスタッフさん方の

お小言

が日々良〜く聞こえてまいります。

壁に耳あり障子に目ありとはよく言ったもので、やはり、そのような悪い言葉は誰が聞いているか分からないワケで。

仕事の後の飲み会で言うとか、スタッフしかいない休憩室で言うとかならまだしも、やはり他の患者もいる透析室内で患者を悪く言うことに関しては感心しません。

最近はお客や患者の側がモンスター何とかみたいな感じで、店員さんや病院のスタッフさんに迷惑をかけるケースが何となく目立つ印象がありますが、立場を逆にしても問題は問題でしょう。

患者は客なんだから神様のように扱え

と言う気は全くありませんが、それにしてもジジイだのバカだのアイツの担当にはなりたくないだの、それらの文言を心中に留めず、声に出してしまうという行為に対しては疑問を感じてしまいます。

なるべく透析室では"良い子"を演じているつもりなのだけれど、俺も何かしら言われているんだろうなぁ(笑)