昨日(月曜日)の東京地方は夕方から雨との予報が朝から出ていた。
予報での降り始めは18時。

毎週月水金曜日に受けている俺の血液透析が終わる時間も18時。

透析中に着る簡単な衣類(寝間着のようなもの)の洗濯の都合やら何やら、週明けの月曜日は透析施設へ持っていく荷物が多くなりがちで、少し雨の降り始めが遅くなることを信じ、いつも通り自転車で出かけた。(施設まではそこまでの距離もないから、確実に雨ならば徒歩を選ぶ)

帰り。見事に降られる。

今も尚、雨は降り続いていた。

恐らく大した雨でもないのだろう。しかしひどい音がする。

俺の部屋から見て南側にある住宅が、この夏、新たにエアコンを設置した。

その室外機が北側の壁に貼り付けられている。要するに、俺の部屋の方へ張り出す具合で、室外機が取り付けられているワケだ。

そのこと自体には何ら問題ない。

しかし、雨天ともなると状況は一変する。

どういう現象だか、件の住宅の屋根から垂れる雨の雫が、そのエアコンの室外機を一点集中に直撃するのだ。

当然の如く室外機は金属の板で覆われており、中に空洞部分も多いのか、雫が落ちるとその度にカンカンテンテンとなかなかに盛大な音を立てる。

一定のリズムで、カンカン、テンテン。どっかのパンダの名前かっての。

この記事を書いている間も、カンカン、テンテン。

それだけ聞いていると、結構な雨量にも感じられる。

だが他に雨を思わせる音はない。アスファルトの路面を雨が叩く音であったり、自分の部屋の窓を打つ音であったり。

もしかすると雨そのものは既にやんでいて、屋根の上に残った雨水が一滴一滴垂れているだけなのかもしれない。

それでも俺の睡眠を妨げる程度の音量で、調子の良いカンカンテンテンは続く。

きっとそういう雨の好きな妖怪がいて、雨の夜になるとカンカンテンテンと賑やかに太鼓を打ち鳴らし、お祭をしているものと諦めることにした。

そう考えれば、少し微笑ましい。

ただ、どうしたってうるさいものはうるさい。